「インフルエンザ警報」というものを聞いたことがあるだろうか。ニュースでは日本列島の画像が真っ赤になっており、キャスターが深刻そうな面持ちで「猛威をふるっているインフルエンザですが…」と番組内で解説している。世の中ではいまインフルエンザが流行っているらしい。
自分が発症すると毎回40度の発熱と頭痛に苦しめられる。バイト先のスタッフが発症すると穴埋めのため自分の仕事量が増える。まったくうれしくない毎年冬の恒例バイオイベントだ。自分たちの周りはみな予防接種を打っていたから大丈夫だろう、と弁当を囲んでいた仲間が今週になってひとり…またひとりと「インフルエンザになってしまったので欠席します。」と休むようになった。あっという間にクラスのある一定人数がインフルエンザにより欠席し、学級閉鎖となってしまった。「ラッキー」、正直そう思った。しかし今年は受験を控えている。外に遊びにも行けない。遊びに行ったところでまたインフルエンザをもらいかねない。それだけは避けたい。家にいてばかりで勉強も捗らず、だらだらとテレビを眺めては今年のバレンタイン商法を知る。このインフルエンザによる休みは去年だったら大いに喜んでいたのに、とため息をつきながら勉強を再開させるのであった。