これから起こることは予想だにするものではありませんでした。
それはまさに残酷な物語のようで、数十年もの間に徐々にむしばんでくるものが襲ってくるというのはとても怖いことなんです。
先月ですが2日に果ては47才に到達することとなり、大がかりな生誕を祝福するパーティーが行われました。
更年期真っただ中のおっかさんにとって、この先年齢を重ねるということに関して、つくづく喜ぶ感情にはならぬ面があるんです。
それを自己で突き付けられる場面は、やっぱり化粧を取ったあとでお風呂場の鏡にうつる自分自身のフェイスを凝視したときです。
いく年月にわたるサンビームという名の紫外線による蓄積ダメージからあみだされる見苦しいシミ、万有引力に引っ張られまるで滴り落ちるチーズのようなたるみ、それから肌の地割れのような密集したシワ、それらは一通り経年劣化することで出てきちゃう老いという現象です。
その地獄絵図を見た私のメンタルは正常に維持できると誰が思うことでしょう。
であるからして年輪を増やすたびにお肌のケアはさらに徹底的に、それでいて精巧にする必要があります。
洗顔料を使うときは用意した泡立てネットで手を抜かずに目が細かい生クリームのような泡を作り、化粧水も安物ではない贅をつくした美容美白成分がすごく入ったもの、そしてエイジングケアができる美容液は肌の奥の細胞までジュワーッと染みわたるようなものを使っています。
劣化を防げないおばさんには基礎化粧品しか救いの手がないんですよ。
これが不幸で、そして無慈悲なリアリティショーってやつなんです。若いはつらつな少女にはこの残酷な先行きが見えてないでしょうね。